猫がいつものように遊んで欲しくって「にゃあ」と足元に来た。
ハイ、ハイ、と顔を見ると・・・・。
「んっ?ちょっと!その顔どないしたん?」
猫は何事もなかったかのようにゆうゆうと、目の前を通り過ぎようとする。
「ちょっと~待ちぃ!」むんずと抱き上げて良~く顔を見ると・・
右目から、血が!!!
「わ~!一人で何してたん?」
ってなことが、友人I宅で起こったそうです。
友人Iからの電話で、「目やにに血が混ざってるみたいなんだけど、どうしたらいいん?」
電話の向こう側からは不安そうな友人Iの声と、元気いっぱいな猫の鳴き声が(笑)
さて、猫の目やにに血が混じってるのは、
いったいどういった状態なのでしょうか。
どんなケースが考えられるのでしょうか。
そして、どのように対処すればよいのか。
今回は、「猫の目から血が!考えられるケガや病気は?治療方法はどうなるの?」について紹介していきます。
スポンサーリンク
外傷の場合
友人Iの場合は、「猫が一人遊びをしていた」ということが分かっています。
一人遊び中に、どこかへぶつけた!又はゴミが目に入った。
はたまた、何か目に触れて傷ができた!
あなたの猫ちゃんに、この状況があてはまらないのであれば
次のことが原因として考えられます。
原因
外へ出る猫・猫の多頭飼いならば、猫同士でケンカをしたり、
目に異物が入ったりすることで、目から出血することがあります。
異物が入っている場合は、異物を取り除きます。
喧嘩をした場合は、傷口を消毒し、傷口が広い場合は縫合したりします。
放って置くと傷口が化膿して、最悪の場合失明してしまう場合もあります。
傷口の状態がひどければ、眼球の摘出手術が必要になる可能性もあります。
治療方法
原因となっている、異物を取り除く。
傷口の消毒、または傷口の縫合
傷口が化膿しないように、抗炎症剤を投与することもあります。
スポンサーリンク
結膜炎
猫の目から「血まじりで、ベタベタした目やにがたくさん出る」という場合は、結膜炎にかかっていることが考えられます。
原因
ゴミなど異物の混入といった目のダメージだけでなく、
アレルギーや感染症といった病気が結膜炎の原因となることもあります。
結膜炎の種類によってはほかの猫にも感染する危険が高いので、
猫を多頭飼いしている場合には、隔離して生活をさせる事を、お勧めします。
この病気が他の猫ちゃんに移らないように、特に注意が必要となります。
結膜炎は、いくつかのウイルスやクラミジアが原因ですが、
ワクチン接種によって予防することが可能です。
治療方法
結膜炎が原因で出血している場合は、
抗生剤・インターフェロンを用いで治療していきます。
前房出血(ぜんぼうしゅっけつ)
猫の眼球内部、特に虹彩(黒目)の部分に出血が見られるときは、
前房出血を起こしている可能性があります。
前房出血の症状は
瞳が真っ赤になります。
見た目こそショッキングですが、これ自体はさほど深刻な症状ではありません。
出血量が少なければ、何もしなくても血液が体内に吸収されて完治します。
原因
血管の異常やブドウ膜炎、慢性の緑内障といった前房出血が元となる病気です。
猫が何度も前房出血を起こす場合は、このような疾患を抱えているケースが多く、
根本的な治療が必要となります。
出典:にゃんcoco日記
治療方法
出血の原因となっている、ブドウ膜炎・緑内障といった病気に合わせ、
点眼剤の投与、または結膜下注射による治療法法が行われます。
応急処置
病院へ行く前に、応急処置をしてもいいと思います。
応急処置と言ってもコットン、またはガーゼなどで目やにをふき取るだけです。
手の届く場所にコットン・ガーゼなどがなければ、ティッシュでふき取るのもOKですよ。
(ただし、ゴシゴシこすらないこと!)
拭き取った血混じりの目やにみたいな物を、動物病院へもっていくか、
どのような色で、粘膜性があったかなど、病院へ行って説明しましょう。
私たち、素人判断では重篤なケガ・病気など発見できません。
とにもかくにも、動物病院へ行きましょう。
病院では、猫ちゃんの症状にあった適切な治療を受けれますので、
「様子見」はしない方がいいです。
おわりに
猫や犬・人もそうですが動物にとって、目はとても重要な器官です。
あなたが動物病院の先生とよく相談して、
納得の出来る治療を、猫に受けさせることが大切なんです。
また、猫が目から出血していたら、様子見などせずに
すぐ病院に連れて行くようにしてください。
普段からスキンシップをとって、猫の目をよくチェックし、
目やにの色も観察して、そうすることでいち早く異常に気付くことが出来ますからね。
おまけ
友人Iは、病院で「どこかで、目を傷つけたのでしょう。傷がありますから、お薬出しておきますね~」
といわれ、目薬をもらって帰ってきたそうです。
ただし、目薬を差すのに猫ちゃん、大暴れで大変だったらしいです。
もう一つ、これは私の失敗談ですが、2匹の猫が一年おきに目やにが出ていたので、
2年目に動物病院へ電話して「前にいただいた猫の目薬使ってもいいですか?」と
禁断の質問をしてしまい、めっちゃ怒られました。
猫の個体差によって、処方してくれる薬は違うそうです。
めんどくさがらず!絶対に病院へ行こう!
スポンサーリンク