秋も深まってきて、晩御飯にはお刺身とお酒が美味しくなってきましたね。
お刺身に色鮮やかな『つま』として彩を添える『菊』
お刺身のつまとして添えられてる菊は、食用なのですが
出典:K’s flower column[/caption]
皆さんは食べますか?
それとも鑑賞して終わりですか?
今回はこの『食用菊』について解説していきましょう。
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目次
食用菊の概要
ご存知かと思いますが『9月9日は、重陽の節句』です。
出典:ダイシン百貨店
古来中国では縁起のいい奇数で最も大きな数字の
9が2つ重なる大変めでたい日とされていました。
この9月9日を別名『菊の節句』と呼んでいたそうです。
菊は菊茶・菊花朱・漢方薬として用いられてます。
日本にはなんと、奈良時代には中国から伝わり
長命を願い、宮中で観菊の宴を模様したそうです。
この時すでに食用菊(延命楽(もってのほか・カキノモト))が日本に伝わっています。
ただし、江戸時代になるまでは、高貴な方たちの薬として使用されていたそうです。
江戸時代になってやっと庶民の間でも盛んに食べられるようになったのです。
今日の食用菊は、苦みが少なく花弁を大きく改良された品種のことを言います。
食菊の品種と呼び名の由来
延命楽
出典:氏家農園
明るい赤紫色の中輪種 八重咲。
酢の物などの料理に使用
山形県では『もってのほか』『もって菊』
新潟県では『かきのもと』『おもいのほか』と、呼ばれています。
名前の由来
山形県では「菊の御紋」そうです『天皇家の御紋である菊を食べるのはもってのほか』又は『思ったより美味しい』という意味からだそうです。
新潟県では『おもいのほか』と呼ばれいます
阿房宮(あぼうきゅう)
出典:山形大学農学部
明るい黄色の小輪種 八重咲
八戸の特産品です。
呼び名は、地方によって違います。
出典:食用ぎくの歴史様
食用菊で期待される栄養価と効用
ビタミン類が豊富
- 食用菊には、ビタミン類が全体的に多く含まれています
目の神経伝達や免疫機能を高めてくれる、ベータカロテンも豊富に含まれてます。
ビタミンEとの相乗効果で血管を保護して血行を促進します。
食用菊の栄養効果で、女性に多い肩こりや冷え性などを軽減します。
うれしいことに肌のくすみの改善など、美容効果も得られると考えられています。
- 解毒作用
菊には生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高めることが発見されています。
また細胞内の解毒を行い、毒素を体外に排出して抗酸化成分として体の中の
活性酸素を除去する働きもあります。
このことからデトックス効果が望めます。
(うまくいったら、ダイエットができるかも)
「もってのほか」(赤紫菊)には、クロロゲン酸とイソクロロゲン酸が特に多く含まれているそうです。
- クロロゲン酸の健康効果
こちらは日本大学薬学部・理学部 山形県衛生研究所の研究でも発表されていますが
食用菊に含まれているクロロゲン酸とイソクロロゲン酸には発ガン予防効果
悪玉コレステロールを押さえる効果などがあると発表されています。
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食用菊の旬(出回り時期)
- つま用の小菊は年中流通してます。
- 黄色菊もほぼ通年栽培され、出荷されてます。
- 阿房宮とかきのもとは夏菊が終わった10月下旬から収穫が始まります。
食用菊の食べ過ぎに注意
古来より薬効効果があると言われている食用菊
薬膳として用いられてきた食用菊は
効果の高いものほど「食べすぎ」には注意が必要なのです。
とは言え、一度にそれほどたくさん食べるものではないので、
毎日大量に食べ続けるのでなければ、心配する必要はないそうです。
食用菊のレシピ
ゆでた食用菊は、あえ物・ライスサラダ・お浸し・天ぷら
お吸い物・みそ汁・海鮮ちらしなど、バリエーション豊かです。
食用菊のまとめ
低カロリー。
お茶としても飲める。
出典:http://尿酸値を下げる食べ物.biz/entry35.html
発ガン予防効果としても期待できる。
ダイエット効果も期待できる。
食用菊は大量に摂取しなければ、体にいいことだらけですね。
『良薬口に苦し』これって、食用菊にも当てはまるかもしれませんね
お値段は少々張るかもしれませんが、試してみる価値はありそうです。
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